ぶたのしっぽ

出張天ぷら

カミさんが友達におうち天ぷらの話をしたら、食べたいということになったらしく、ついうっかり「友達のうちでやってもいいよ」と軽いノリで言ってしまったところ、是非にということで、出張天ぷらすることになりました。

とはいえまったくの素人なんで、、、

前日、天つゆとお塩だけではおもしろくないと急に思い立ち、抹茶塩を作ってみることにしました。 でも、レシピも調べず超適当。 まず、粗塩をすり鉢で粉状になるまですりました。 そして、ちょっとづつお抹茶を加え混ぜ合わしてみました。 すると、なんとなく塩全体が抹茶色になって、見た目は抹茶塩のようになりました。 舐めれば、当然抹茶の味としょっぱい。 いいのかな?

当日

都内某所にあるテラスハウスをルームシェアしているカミさんの友人宅を訪ねました。

お宅 ヒーロー

玄関にあらわれたのは、犬のヒーロー君でした。 知らない人が来たのに吠えたりはしません。 でもとってもはしゃいでいます。

まずは、材料の確認からです。 前日までに、薄力粉とお水を冷やしておいてくれるようにお願いしてあったのですが、薄力粉は冷えてないとのこと、じゃ、まぁ準備している間に冷やしましょうということで、ネタの確認です。

なんと、高そうな魚介などたくさんあります。 エビ、イカ、キス、ホタテに野菜は、さつまいも、れんこん、ブロッコリー、椎茸と舞茸でした。 さつまいもは、カミさんのリクエストだったそうです。

まず、冷えたお水に卵を一つときほぐし「卵水」を作ります。 これを冷蔵庫で冷やしておいて、あとで使います。

おうちから、昆布とかつおぶしを持ってきて、途中で買った吟醸酒を使って天つゆを作ります。 昆布とかつをぶしで出汁をとって、そこに煮切りの吟醸酒を加えて甘みづけをして、お醤油を少々。 味見をすると、うん、うん。おいしいということで、天つゆのできあがり。

カミさんは大根おろしを作りました。 これで、つけだれの準備完了です。

エビを数匹すり身にしようと思って、すり鉢は?ってきくと、小さいのしかないとのこと。 うーん、じゃあ、包丁でやろうかなと思ったら、なんと「フードプロセッサ」あるよとのこと、でも実はそんな便利な道具は使ったことのない昔堅気な板前は、内心ドキドキで、エビと塩少々に卵白を加えスイッチ オーン。 ぎゅーーーーーーんと回って、あっというまにエビのすり身のできあがり、文明の利器はすごいなぁ。

天ぷらあげます

さきほど作った卵水を別の器に少量入れ、そこに冷やしておいた薄力粉を少しいれます。 ここで、まんべんなく混ぜてはいけないのです。 かるくまざる程度で、いいのです。

さて、やっぱり天ぷらと言えば、最初はエビでしょうってことで、エビからいきます。 あがったエビを食卓に運んで、「まずは、塩で」といっちょまえのことを言ってみると、塩いっぱい種類あるよ~~~とのこと。 なんと、ヒマラヤの岩塩やら、どこぞの塩やらいくつも出てきます。 これは楽しい。 さて、エビ天ぷらはというとおいしいようです。

続いて、魚介のキスと、ホタテとあげて食べてもらいます。 好評らしい。

次はさつまいもです。 これは結構難しいんですけど、素人なので、あがり具合は、さいばしを刺して確かめます。 続いて、レンコン。 板前はレンコン好きなんです。 続いて、椎茸にさきほど作ったエビのすり身を裏側のくぼみに盛り上がるようにペーストしてあげます。 これも好評。

お友達は、ブロッコリーが好きとのことで、ブロッコリーをあげて、ここで一休み。 やっと、板前も食べれます。

そうなんです。天ぷらの最大の問題は、あげるのが忙しくて板前は終わるまでなかなか食べられないのです。 油を扱う料理なので、火から目を離すと危ないからつまみ食いです。 お行儀悪くてすいません。

一休みの間に、天つゆに使った吟醸酒を飲んでみると、結構いけます。 持ってきたのは、石川の手取川純米吟醸。なかなか東京では手に入りません。 おいしいですよぉ。

一休みの後は、食べたものの中でリクエストしてもらって、作ります。 それだけじゃおもしろくないので、レンコンに余ったエビすり身を詰めてあげてみると好評。 板前は、ちと大変でしたが、みなさんおいしいと言ってくださって、楽しい宴でした。

お友達と お友達

おいしいことに夢中で誰も天ぷらの写真をとっていないことに後で気づきました。 よかった、よかった。