ぶたのしっぽ

がたんごとん

おでかけの前

ママは、たづちゃんと出かけています。休暇なんです。海の向こうへいきました。 お休みっていいですね。パパも休んじゃおーかなぁ。ねぇ、くろちゃんおでかけしたい?

「おでかけ、いく、ぶひ。」

そうねぇ、くろちゃんは大きいから、なかなかおでかけできないもんねぇ。。。 会社で相談してみると、なんとか休めることに。

休めることにはなったけど、どうしようかなぁ。 くろちゃんはおでかけしたいっていうし、電車でいけるそんなに遠くないところがいいかなぁ。 新幹線とかはおおげさだし。先月、熱海にいったから、できれば東の方がいいかなぁ。 鬼怒川とか? そうねぇ、東武で一本だもんねぇ。

ネットで見てると、東武から福島の方まで鉄道はつながってるんですよねぇ。 去年は会津若松までいったけど、もしいけるなら福島いきたいかなぁ。 ほんのちょっぴり応援の気持ち。

東武の先で一番近い福島の大きな温泉というと、湯野上温泉かぁ。 急だけど、宿とれるだろうか。 それに一人だしなぁ。 湯野上温泉って、温泉付き民宿が数件あるんですね。 電話してみました。 2軒ほどことわられて、3軒目でokでした。

でかけるよ

くろちゃん

はい、くろちゃん、パパのバッグにはいってね。「わーい、おでかけ、たのしい、ぶひ。」

今日の天気はよくありません。西から低気圧がきていて、場所によっては大雨とか。 すでに甲子園はゲーム中止が決まっています。

外にでてみると、もうすこ~し降り出してます。くろちゃん濡れないようにしなきゃ。

東武フリーパス

東武線にはお得きっぷがありました。 北千住から湯野上温泉は、普通運賃だと往復で7,160円のところが「ゆったり会津 東武フリーパス」だと、6,320円。 840円お得。それに、下今市からは乗り降り自由だし、おみやげものやさんとかの割引などもついてます。

お得キップを買ったのはいいんですけど、 じつはちょっと心配もありました。 以前同僚と関西に出張した時に彼はスイカで、そのまま関西まできてしまって、 関西分を現金で支払って、その証明書を発行してもらって、 東京に戻って、その証明書をみせてスイカの精算をするというなんともメンドイことになってしまったのを覚えていたからです。 湯野上温泉がある会津鉄道ではパスモもスイカも使えません。 乗り継ぎは大丈夫でしょうか。

特急乗換えゲート

東京メトロから東武線に乗り換えると、ホームに特急乗換えゲートがありました。 ここで、ここまでの運賃をパスモで支払って、お得きっぷで入場できました。 よかった。

でも特急を使わない人はどうすればいいんでしょうか?そのまま東武線に乗換えできちゃうんですけど。 うーーん、駅員さんに相談しないといけないですね。 パスモやスイカは便利ですけど、行き先を考えておかないと後で困ってしまうんですよねぇ。

特急スペーシア ゆったりシート 景色に夢中

特急スペーシア初めて乗ったかも。ちょっとうれしい。シートも広いですね。

くろちゃんは、電車がきにいったようです。景色をみながら、おやつを食べてます。 「もぐもぐ、おいしい、ぶひ。」

利根川

北千住を出て、最初の停車駅の春日部(埼玉)までは都会って感じの建物ばかりでしたが、 だんだん空き地や畑に田圃もみえてきました。

あ、利根川です。スペーシア速いなぁ。空は曇っています。

山が近くなった

栃木、新鹿沼をすぎると山が近くなってきました。 いいですねぇ、なんだかほっとします。 普段、建物ばかり見ているので、田圃や畑、山がみえるとなごみます。

この後、日光への乗換えの下今市を越えて、鬼怒川温泉に到着しました。 およそ2時間。 速いですねぇ。 そっか、鬼怒川ってこんなに近かったんですね。

会津鉄道へ

AIZUマウントエクスプレス がんばっぺ、福島 車内

鬼怒川温泉からは、会津鉄道のAIZUマウントエクスプレスに乗換えです。 これに乗ると鬼怒川温泉から湯野上温泉まで直通で速いんです。

普通きっぷで乗れるんですけど、車内はとってもキレイ。特急みたいなシートです。 さらにアテンドさんも乗っていて、沿線情報や観光ガイドをしてくれます。 まるでバスガイドさんみたい。 それに車内販売もするし、とっても忙しい。がんばってますね。

五十里湖

湯西川温泉の先にある五十里湖です。いかりこって読むそうです。 結氷して雪が積もってますね。さむっ。

塔のへつり

塔のへつり駅を過ぎてから景色のいい鉄橋の上で電車が止まりました。 見えている鉄橋の先が塔のへつりなんだそうです。 地元の人が大川とよぶ阿賀川は、いくつかの川と合流して阿賀野川と名前をかえ日本海にそそいでいます。

湯野上温泉駅

到着しました。この茅葺の駅舎が湯野上温泉駅です。 東京から3時間半。車窓から見える景色を楽しめたからそんなに遠いとは感じないや。 駅舎の中には囲炉裏もあるしお茶も用意されていて、鄙びた雰囲気を楽しむことができます。

心配していた雨はほんのすこしだけです。助かります。

民宿ながみね お部屋

駅から歩いて15分くらいでしょうか。今夜お世話になる民宿ながみねさんです。 想像してたよりも立派で大きいですね。

ご主人は結構な歳にみえました。すぐに部屋を準備してくれて、案内してくれました。 一人なので6畳です。 とても清潔で、エアコンもあるし、こたつもあります。 とっても静かです。

浴衣も、タオルも歯ブラシも用意があって、そっかそういうの何も持ってきていないことに気が付きました。 ありがたい。 さっそく浴衣に着替えてお風呂へ。

お風呂

お風呂は源泉かけ流し。ちょっと熱め。お湯は無味無臭さらっとした弱アルカリ性です。 入るとお肌がぷるんとするとってもいいお湯です。 民宿だと思えば、とっても大きな湯船で、 洗い場も3つ、ちゃんとシャワーつきです。

いいお湯で芯から温まります。ご主人によれば、源泉は川にあってそこから引いているとのこと。 まだ他にお客様はいないので一人占め。

夕食 お鍋 食事

夕食は、午後6時から。 ちょうどお腹すいてきました。 うわぁ、すごい。 どれもおいしいです。

ゆっくり食べていると、ご主人がきて話をしてくれました。 どうも年配のご主人が料理をされているようです。 山の中ですけど、お刺身もあります。 今日はいい魚があったんですとか。

春なので田島の団体職員さんの異動の送別会と重なってしまったようで、 10名くらい別のお客さんがいます。 だからでしょうご近所のお手伝いの方が3人くらいきていますが、 宿の老夫婦とあわせて5人で準備をされたようです。

民宿でこれだけの料理で、源泉かけ流しの温泉もあって、一泊8,000円は安いでしょう。 大満足。

部屋に戻って、ゆっくりして、もう一度お風呂に入ってから寝ました。

翌日

温泉にくるとなぜか早起き。 二度寝してだらだらしてから、朝風呂へ。 朝の冷えた空気が気持ちいいくらい。 うーーん温まります。 団体さんいたけど、一度もお風呂で出会いませんでした。 こんこんと流れるキレイな温泉を一人占め。

朝食

朝食もいっぱいです。納豆は食べれないけど、ご飯おかわりしちゃった。 しじみ汁のしじみも大きくておいしかったぁ。

温泉郷

帰りの電車の時間までゆっくり部屋でくつろぎました。 大川から見た湯野上温泉郷です。 鄙びた山の温泉郷ですね。 天気が悪いので、写りはよくないけど、とてもいい処です。

会津田島

会津鉄道で帰ります。 乗った電車は1両のワンマン運転。 会津田島止まりなので、そこまで。

会津田島の駅は、田舎にしてはなんとも立派な駅舎です。 南会津町の中心で、車両基地もあります。

乗換えの電車がくるまでゆっくり待ちます。

田島からは2両の浅草行きです。 ここから浅草行きあるんですね。 なんだか、もう東京が近いって感じがして、ちょっと残念。 まだ会津のときを楽しみたいのに。

足湯

各駅停車で野岩鉄道の終点 新藤原からは2両連結して4両になりました。

このまま各駅停車で行ってもいいけど、鬼怒川温泉からは特急スペーシアに乗換えです。 発車まで時間があるので、ぶらっとしてみると、駅前に足湯がありました。 結構熱いけど、それがまた気持ちよくて、 あがると足がすっと軽くなったような感じ。 足湯ってはじめて良さがわかったかも。

日光方面

みてください。雲が切れてきました。 日光の山がキレイに見えています。

お弁当を食べて、ビールを飲んだら、うとうとしちゃいました。

風が吹く 風が吹く

これ湯野上温泉の渡辺酒食品店で買った、福島のお酒「風が吹く」のうすにごりです。 去年、東山温泉で初めて飲んで美味しかったんです。 酒屋のご主人も進めてくれたので買いました。

わかるかなぁ、ほんのり白くにごってます。 飲み口は少し甘めですが、よい香りがして、おいしいです。

南会津は山深いところで、とても静かでよいところでした。

天気が悪かったのに、くろちゃんといると雨に降られることはほとんどなくて、 帰りには晴れてきました。 くろちゃんよかったね。