ぶたのしっぽ

雪国あるある

雪の壁が高い

すっごい雪の壁だよ。車の屋根を越えてるし。はんぱねー。

反対側からみてみると。

雪の壁が高い

さすが雪国、すごすぎ。 ニュースなどでこうした雪が積もった映像をみると、すごいなーと思いますよねぇ。

でも道路脇の雪の壁の高さがその地域の積雪量なのではありません。 道路は車が通れるように早朝から自治体による除雪が行われています。 除雪された雪はどうしても道路脇に積み重なってしまいます。

特にこの道路は交通量が多く、片側2車線あるので除雪した雪の量も増えてしまいます。 そのためにさきほどの例だと大人の背を超えるほどにもなることがあるだけなのです。

冬の道路は狭くなる

他にもどうして東北の市街地の道路に片側2車線や3車線の道路があるんだろう? 交通量を考えると過剰なんじゃない? とわたしも感じていました。

でも、冬季は本来2車線ある道路が、1.5車線ほどに狭くなってしまうこともあるからなんです。 それも除雪した雪が道路脇に積みあがって道路を狭めてしまうからなんです。 まして普段2台がすれちがうのがやっとなんて道路だと、冬はすれちがえないので、ゆずりあわなければいけません。

ちゃんと全部除雪すればいいじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、全部キレイに除雪するためには積もった雪をトラックに積んで捨てにいかなければいけません。 全部運んでいたら運搬費もかかるし、雪捨て場がすぐにいっぱいになって大変なんです。必要最小限の費用で最大の効果を得るためには、路肩にある程度残すのも一つの対策なんです。

道路脇に積みあがった雪も頃合いをみて、トラックに積んで捨てにいきます。これを排雪っていうみたいです。

積雪

自然積雪

こちらの写真は、一度も雪かきをしていない民家の庭先です。 この日、気象庁が発表している積雪情報では82cmほどでした。 どうでしょうか? 70cmはありますよね。 これが実際の積雪量なわけです。

あ、でも平年の146%です。いつもこんなに積もりません(笑)。

住宅地

では住宅地の道路はどうなっているかというと、こんな感じです。 ブロック塀の高さは130~140cmほどです。 これも除雪した雪が道路脇に積みあがっているのと、もう一つ屋根から雪が落ちているんです。

雪片付け

「雪片付け」って聞いたことありますか? 雪かきの間違いじゃないの? そうですよねぇ、わたしも最初そう思ってました。

でも「雪片付け」という雪かきとは別の作業があるんです。 民家周辺の道路も除雪されるんですけど、除雪した雪は道路脇に積みあがったままになります。 ということは玄関前に雪の山が残ってしまっているわけです。 玄関の先は雪の山で外に出れないなんてこともあるわけです。 もちろん車庫から車も出せない(^_^;;

住民は、朝起きたらまず除雪でできた雪の山を片付けて外に出れるようにしなければいけません。 これが雪片付けです。 民家の近くにある公園が冬は雪捨て場になります。また地下に用水路のようなものを敷設してあるところだと、普段は金属の網目状の蓋がしてあって、雪片付けの時にはその蓋を開けて雪をそこに捨てます。 これを融雪溝といいます。

それだけじゃなくて、家の周囲に積もった雪も雪かきしなければいけません。朝から一仕事です。 ひと汗かいてそのままにしておくと風邪ひいちゃいますね。

更に出勤したら会社の雪片付けも必要かもしれません。@_@

上を向いて歩こう

軒先

軒先にはつららがついている事もあるし、屋根の雪がどさっと落ちてくることもあります。 だから、雪国で歩く時は道路脇の軒先近くを歩くと危険です。 また、電線に積もった雪が落ちてくることもあります。 だから上を見て注意しながら歩きましょう。

歩道

歩道もこんな風に狭くなっていることがあります。 一人が歩くのがせいいっぱいで、すれちがえないこともあります。 でも、この歩道は歩くところがあるのでいい方なんです。学生の通り道になる歩道なので踏みしめられて自然と通路状になったか、または自治体が歩道の除雪をしたか!? 場所によっては歩道が雪の山になって通れず、仕方なく車道を歩かないといけないこともしばしばです。 だって、除雪車は横幅が大き過ぎて歩道を除雪できないんです。 歩道専用の幅の狭い除雪車もありますが、全部の歩道を除雪するのは無理なんです。(^_^;;

こんな風になってしまうと、大人でも歩きにくいので小さな子どもはなおさらです。 ましてバギーは使えません。

そり

なので2~3才くらいの子どもをつれていくときは、こんな風にそりに乗せたりするのをみかけることがあります。 これなら子どもも喜ぶし便利です。(^o^