瀬戸内とアートの旅 : 鞆の浦~尾道~しまなみ海道
つづき
ゆっくり寝たので朝はスッキリです。 さ、朝風呂にいってこよーっと。 温泉はいいですね。
今日はレンタカーを借りて、ドライブです。 いっぱい走るよ~~。
倉敷からはR2(岡山バイパス)を経由して山陽自動車道 玉島ICから乗って福山東ICで降りて、カーナビに案内されるままやってきました。
ここは鞆の浦(とものうら)です。 昔から瀬戸内海航路の潮待ち港として栄え、万葉集にも歌われたところです。 写真は、絶景とうたわれた仙酔島です。 いまみればそれほど大きな港ではありませんが、落ち着いた風情があります。
駐車場に止めて散策をします。 あ、そうそう港に近い駐車場は有料でした。 少し手前には無料駐車場もありました。 まぁ有料といっても一時間で200円くらいだったかな? 安い。
歩いてみると街並みがノスタルジックでキレイなんです。 いい感じ。
なぜか街には「崖の上のポニョ」のポスターがたくさん貼ってありました。 あとで知ったのですが、宮崎駿が作品の構想を練ったところなんだそうです。
のれんにポニョがくっついています。 このお店で飼っている金魚がポニョのモチーフになったんだそうです(へぇ)。
鞆の浦は街歩きが楽しいです。港町らしくて道が狭いので車はおいてゆっくり歩きます。 休憩にピッタリなカフェもあるしね。
道端に並べられていた小石もカワイイですね。 ちょうど、行った日は秋祭りでした(知らなかったよ)。 「ともえ祭り」というそうです。 白地に青のコントラストがキレイな幕が家々に飾られていて、 見ているだけでもワクワクしちゃいます。
あ、そうそう。 鞆の浦に行かれたら、港の外れの丘の上にある「うをの里」へ行ってみてください。 眼下に鞆の浦を望めます。 ここは鯛のちくわなどを製造販売しているところで、 ちくわを作る体験もできます。 従業員のおばちゃんたちの笑顔がステキなところでした。
尾道
鞆の浦を後にして、やってきたのは尾道です。 大林宣彦監督の「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」という尾道三部作でも知られた坂の街です。
写真は高台にある千光寺公園からのものです。 尾道は車で回るのは不便です。 坂が多いから。 わたしたちは千光寺公園の北側にある駐車場に車を止めました。
公園内には、市立美術館があります。 この美術館は安藤忠雄が改修をしたものだそうです。 確かに大きなガラスを使った感じがそれっぽいですね。
尾道といえばやっぱりラーメンでしょう。 有名で行列のできるお店もあるようですが、車で来てますし。 旧尾道と呼ばれる地区は車で走るのはちょっと難しいので、 考えた末、郊外のお店をチョイスしました。
東尾道駅にほど近い「一龍」です。 尾道ラーメンと言われて想像する通りのラーメンでした。 ちょっと醤油が濃くて、魚介の出汁が効いていて麺は細めん。 少し豚の背脂がのっています。 おいしい。 これなら「大」を頼めばよかった。
しまなみ海道
尾道からは、楽しみにしていたしまなみ海道を通ります。 途中、生口島に降ります。
生口島は、日本画家の巨匠 平山郁夫の生まれたところなんです。 そんな縁で、島には立派な平山郁夫美術館があります。 彼の作品は各地の美術館に所蔵されていますし、企画展も数多く開催されていて、 何度か足を運んだことがあります。
でも、ここの美術館は一味違います。 生まれた処というのを活かして、小学生の頃からの絵をはじめ、美大生になりたての頃の作品や、 生口島を題材にした作品が収蔵されています。 大きな四曲の屏風絵も数点あって、見ごたえ十分です。
美術館の向かいには島の学校があります。 すごくいい立地にあるんですね! 絵が好きな子がいれば、とっても楽しいところだと思います。
しまなみ海道は、本州と四国を結ぶ三つの橋の一番西にあります。
広島の尾道と、愛媛の今治(いまばり)の間には、瀬戸内海に点々と島が並んでいます。 しまなみ海道はそんな島づたいに橋をかけてます。 だから色んな橋を渡ります。
自転車でしまなみ海道を渡る人もいるそうです。 自分のお気に入りの自転車で渡ったり、レンタサイクルを使ったり。 自転車だとそれぞれの島で自分だけの発見があるかもしれませんね。
二つ目のアートへ
いま時刻は、午後3時。 このまま高速を使って、香川の坂出までいきます。 坂出には東山魁夷の美術館があります。 入館は午後4時30分までなので、ちょっと急ぎます(^_^;;
東山魁夷せとうち美術館、期待してたんですけど、本物は少なくて、リトグラフ中心でした。 それでも美しい絵がたくさんあって満足。 東山魁夷が雑誌の挿絵を描いていたなんて知りませんでした。 鳥や花のかわいらしい挿絵が展示してあって、気に入ったので、その挿絵がはいった封筒をおみやげに買いました。
今夜は高松に泊ります。レンタカーは高松で返却しました。
やっぱり、瀬戸内といえば魚でしょう。 というわけで、夕食はお寿司にしました。
ホテルのフロントでお勧めを教えてもらって、やってきたのは「たらふく」さんです。 いやぁ、おいしい。 鯛は昨夜よりも更においしい!! お寿司にして大正解でした。 握ってもらったらすぐに食べちゃうので、お寿司の写真はありません。
気さくな丸顔のご主人においしいネタを教えてもらって、一人8貫にお刺身と赤だしをもらって、 ビールも飲んで、なんと二人で8千円。 安い。
お魚の好きな人は、是非、瀬戸内ではお寿司屋さんをお勧めします。
つづく