ぶたのしっぽ

春間近

ヘルニアになってからずっと腰を気にしています。 ひどくなると歩けなくなるんです。 それに冷え症なので寒いと余計に腰に違和感があって、、、

それで温泉に入れば少しはよくなるかもしれないと思っていました。 体が温まるといえばやっぱり塩っぱい塩化物泉ですよねぇ。 近場だとすぐに思いつくのは熱海です。

だけど熱海ってお宿がそれなりにしますよね。 ネットで検索してみると群馬の川原湯温泉も塩っぱいみたい。 そう、あの八場ダムで湖底に沈むという温泉です。 新宿からJRバスで片道\2,900円、早割だと\2,260円でいけるんです。 でもなぁバスで3時間40分もゆられたら余計に腰が悪くなりそう。 腰が悪くなったら困ります。どうしようかなぁ。

そんな時にふと思い出したんです。 クラブツーリズムに観光なしの湯治プランがあったなぁと。 さっそくネットで調べてみると、 ありますあります。 お一人様でも参加できる格安プランがあって、3泊4日でなんと\29,800円。 福島の横向温泉(よこむき)です。これにしよう。

出発当日

だいだい

だいだい、一緒に行こうか。「わーい、いく、ぶひ。」

だいだいは小さいので、パパのバッグにはいりました。

クラブツーリズムの集合場所は東京駅日本橋口です。

日本橋口案内
三越前から東京駅を望む 集合場所

集合は東京駅日本橋口ですけど、地下鉄 三越前駅から東京駅って近いんです。 わたしは三越前から歩いて日本橋口にいきました。

集合時間3分前くらいに着くと、すでにほとんど集まってらして、わたしが一番遅かったみたい。 なんと50名を超える団体さんでした。 といっても郡山駅を中心にして、4つのコースを一緒に案内してくれるようです。 まぁ当然なんですけど、参加者はリタイヤされた方々ばかりです。

団体さんなので、チケットはもらえません。 添乗員さんが関係者用の入口を案内してくれます。 ほら改札の一番端っこにあるじゃないですか。 あれです。

びゅーん、はやい 郡山駅

新幹線は速いですねぇ。 東京からわずか1時間20分で郡山駅に着きました。

送迎車 母成峠 牛注意標識

郡山駅から宿まではそれぞれの宿が送迎してくれます。 わたしの行く横向温泉は4名なので、小さいバンに乗りました。

郡山から宿まではおよそ1時間です。 郡山駅周辺もまだ桜前線は届いていません。 桜の樹のつぼみはまだ固いままです。

車は母成峠(ぼなり)を越える山道を通ります。 以前は有料道路だったらしい。 さすがに山を登ると雪がたくさん残ってました。 高原なので牧場が近いところには、牛注意の標識がいくつもありました。 きょうは寒いからでしょうか、牛さんは見当たりません。

マウント磐梯

母成峠からR115を経由して、横向温泉に到着しました。 宿は「マウント磐梯」です。近くには箕輪スキー場もあります。以前、箕輪には泊まったことがあります。

大震災以来、配管の漏水が頻発していて、繰り返し修理をしていたらしんですけど、 ここにきてしっかりした改修をしようということで、大浴場や部屋の改修中であちこちに青いビニールシートで養生されたところがあります。

部屋は本来なら相部屋のプランなんですが、たまたまわたしは一人部屋でした。 追加料金なし。ラッキー。 7畳半の和室です。 一人なら十分ですけど、 これで相部屋だったらちょっとキツイかなぁ。 まぁにぃきゅっぱですからねぇ。

内湯 露天風呂

さっきもいったように大浴場は改修中で使えませんが、 もう一つあるお風呂と、 貸切風呂を男女入れ替えで使えます。

こちらがもう一つのお風呂で、 十分大きな湯船です。 湯船の端にケロリン桶があるので、大きさがわかるかなぁ。 温泉は、単純泉なんですけど、源泉かけ流しで、湯船の脇からもじゃばじゃばお湯があふれています。 まさにかけ流し。 源泉温度は46度あるので、そばの渓流の中にパイプで温泉を通して適温にしてから湯船にそそいでます。 単純泉なんですけど、鉄分を含んでいるようで微かに鉄というか金属っぽい臭いがします。 すっごく温まります。 いいお湯です。

内湯 露天風呂

こちらが本来は貸切風呂で、いまは男女入れ替えのもう一つのお風呂です。 露天風呂は木製の桶風呂ですよ。 渓流のそばなので風情がありますよぉ。

山は春間近

宿の目の前にゲレンデがありますが、今期の営業は終了しているようです。 隣の箕輪はまだ営業してます。

写真でわかるでしょうか、木々の枝先が紅くなってきています。 春が近いことを知っているんでしょうね。

夕食 豚焼き 茶わん蒸し

夕食は食事処で部屋ごとに衝立で仕切ったところで食べました。 にぃきゅっぱで3泊ですから食事は全然期待してなかったんですけど、 どうですか、十分過ぎるでしょう。 お刺身、天ぷら、魚の焼き物、茶わん蒸しもあるし、これは内緒の豚焼きもあります。 これでちゃんとご飯とお椀もでます。 食べきれません。

「あったかいプリンおいしい、ぶひ。」だいだい、これね、茶わん蒸しっていうんだよぉ。

ママからメール

「ママにメールする、ぶひ。」

ママから返事が来たよぉ。すごいねぇ。ここは標高1,000mの山の中ですけど、3G(FOMA)でつながってるようです。 さすがにLTEは無理です。つながるだけでもありがたい。

2日目

朝食会場 出汁巻き卵

朝風呂に入ってゆっくりしてから朝食にいきました。 朝食は広い会場に部屋ごとにテーブルが用意されていてそこで食べます。 焼き魚、サラダ、小鉢、味付け海苔にフルーツもあってしっかりした内容です。

夕食は団体さんと一緒じゃなかったから気づかなかったんですけど、 年配のお客さんが50人くらいいらしてました。 言葉の感じだと地元の団体さんかな。

「たまご、おいしい、ぶひ。」よかったねぇ。

ブナの原生林

朝食を食べると、湯治なのでまったりするだけです。 朝の情報番組を見飽きたら、することがなくなりました。 あ、そうそう、ここは地デジ難視聴地域なんだそうで、 代替としてBSで地上波の番組をみれます。 BSなのでローカル局はみれません。 東京キー局のみです。

せっかくなので、宿の周囲を散歩してみました。 ブナの原生林があるんです。 雪に閉ざされてもブナはがんばっています。 5月くらいになるときっと新緑が美しいと思います。

今回の湯治プランには、朝食と夕食がついています。 昼食は別途希望すると宿でうどんかそばを食べることができます。 この日は持参したカップ麺をお昼に食べました。

夕食 ホタテの焼き物 わかさぎ天ぷら

2日目の夕食は、ちゃんと前日とは献立が変えてありました。 カレイの煮つけ、わかさぎの天ぷら、お刺身、ホタテの焼き物などなど。 おなかいっぱいです。

「おいしい、ぶひ。」だいだいもぱくぱく食べてました。

3日目

3日目の朝は、少し冷え込んでます。 晴れ間もあるんですけど、昨夜から少し雪が降ったようです。 雪といっても標高が高いのでパウダースノーなんです。 粉雪が舞うというとロマンチックな感じもありますけど、 しばれるっていう方がわかりやすいかな。寒いっす。

明日は帰るので、残すところ今日だけです。 フロントで相談すると、最寄りのバス停まで送ってくれるそうです。 そこからはバスで磐越西線の猪苗代駅までいけます。

今回は、その猪苗代駅まで車で送ってもらえました。山を下るので25分くらいだったかな。

磐梯山 八重たん

猪苗代から会津若松までは30分ほどです。 車両には会津のマスコット「あかべぇ」や「八重たん」がラッピングしてありました。

会津若松で乗り換えて、新潟方面 磐越西線に乗りました。 ちょうどすぐに列車があって待たずにすみました。 会津若松から喜多方までは20分くらいでした。

まこと食堂 中華そば

喜多方ラーメン「まこと食堂」に来ました。 先週、アド街は喜多方だったんです。 喜多方のお店で自分以外でおいしいお店はというランキングをやっていたのを憶えていて、ネットで探したら「まこと食堂」「喜一」「一平」というのがわかりました。 喜多方の駅から歩いていけそうなお店ということで「まこと食堂」にしました。

中華そば600円。いいですねぇ。 ここは醤油とんこつ系でした。 魚介の香りもして、それほどこってりはしていません。 最近こってり系は食べれなくなったんですけど、 こちらのラーメンはおいしくいただけました。

喜多方の駅からは歩いて15分くらいだったと思います。 市役所の裏の方です。 歩いていたら、有名な「ばんない食堂」や「源来軒」も見かけました。 「源来軒」は今日、火曜日が定休日でした。 そっか、定休日調べずに来ちゃったけど、食べれてよかった。 定休日注意ですね(笑)。

あかべこと バスあかべぇ

喜多方から列車に乗って会津若松に戻ってきました。会津の郷土玩具あかべこのおっきいのが駅前にいました。

駅の観光案内で「会津武家屋敷」への行き方を教わりました。 街中巡回バスの「あかべぇ」に乗りました。 1回200円。 一日券は600円です。 いっぱい観光する人は一日券がおすすめです。

小さいバスですけど、平日とはいえバス満車です。 大河ドラマの効果で観光客が増えているのかな。 いいことですね。

姿三四郎のモデル 家老の屋敷

姿三四郎って知ってますか?映画にもなった柔道家のお話です。 その姿三四郎にはどうも実在のモデルがいたようで、会津藩家老 西郷家の西郷四朗だそうです。

いま大河ドラマ「八重の桜」で西田敏行が演じているのが、家老 西郷頼母(たのも)です。 四朗は、頼母の孫くらいにあたるのかな? そんな縁で柔道の銅像がこんなところにありました。

この武家屋敷は、その西郷家を移築したものだそうで、 入ってみると柱の太さにびっくり、それにすっごく広い。 さすが家老職になると立派なお屋敷です。 まるで藩主の館かと思うほど立派でした。 家老は今時の会社にたとえるとと、そうねぇ専務とか常務とかいう役員にあたるでしょうか。 一見の価値ありますよ。

「あかべぇ」は街を時計回りしています。 帰りは反対回りの「ハイカラさん」で駅まで帰りました。

路線バス

会津若松から猪苗代まで戻って、そこから路線バスで帰ります。 宿の方から猪苗代から16:30発「中ノ湯」行きバスに乗って「沼尻」で降りてくださいと言われていました。 沼尻には宿の車が迎えに来てくれるそうです。

路線バスなのでゆっくりあちこち回ります。 R115もまっすぐではなくて、おそらく旧道なのかな、民家のある狭い道を通ります。 そんな民家の近くには「おそば」ののぼりが出ていたりします。 R115だけを通っていると見過ごしてしまいそうなところにおそばやさんがあるようです。 地元では知られていて、おいしいそうです。 次に来れたら食べてみたいと思います。

指定された「沼尻」でバスを降りるとバス停に宿の方が迎えに来てくれていました。 沼尻はR115から母成峠(ぼなり)方面に曲がってすぐのところでした。中ノ湯よりも手前でした。

帰り

帰りの挨拶 新幹線

宿を出るときにこんな横断幕で見送ってもらいました。 宿の子供と思える小さい男の子も一生懸命手を振ってくれました。

郡山まで送ってもらって、そこからは新幹線で帰ります。 途中下車する人には、添乗員さんが改札を通れるように切符を車内で渡してくれます。 わたしは終点まで行ったので、東京駅の新幹線口を出てから、23区内までの切符をもらえたので、 それを使って最寄駅までいって帰ってきました。

例えば大宮で途中下車するなら、大宮から23区内までなら切符もらえそうです。

おみやげ、ぶひ。

「あのね、おみやげ、ぶひ。」「あのね、びゅーーんにのった、ぶひ。」「バスバスものった、ぶひ。」 「あのね、ちゅるちゅるたべた、ぶひ。」。。。

だいだいは、いっぱいお話があるようです。