ぶたのしっぽ

被写界深度

だんなです。背景などがボケる写真はプロっぽくなってきれいですね。

最近になってやっとこのボケるという仕組みというか状況が少しわかってきました。 そこでボケを強くしたり弱くしたりして出来栄えを比べてみました。

  • 25mm F5.6

    25mm F5.6

  • 25mm F1.8

    25mm F1.8

□で囲った部分に焦点を定めて撮りました。一方は絞りF5.6で、もう一方がF1.8です。F5.6では焦点周辺もピントがあっています。 しかし、F1.8では焦点だけにピントが合っていて、手前もボケていて、奥になるほど強くボケています。

絞り値は、数値が小さいほど光の量が多くなります。そのレンズが持つ最も小さい値にした時にはシャッターを押した時に絞りが行われない状態となり、これを開放状態と呼びます。 逆に絞り値が大きくなると、光量が減っていき暗い写真になります。

もう一つの見方は、数値が小さくなると焦点はクッキリ写りますが、それ以外はボケていきます。 これはカメラからみて焦点にピントが合っていてクッキリ写るけど、絞り値が小さくなるとその焦点そのものしかピントが合わなくなり、焦点よりも手前や奥はボケてしまうわけです。 逆に絞り値が大きくなると焦点はもちろんやや手前も奥もある程度ピントが合ってクッキリ写ることになります。

この焦点の範囲のことを専門用語では“被写界深度”というみたいです。絞り値が小さいと被写界深度が浅くなると表現して焦点の合う距離が狭くなり、絞り値が大きくなると被写界深度が深くなると表現して焦点の合う距離が広くなります。

写真を撮るときに人物と背景の両方をクッキリ撮る場合には、被写界深度を深くして両方にピントが合うようにします。 逆に、人物だけに焦点をあてて背景をぼかしたい時には被写界深度を浅くします。

カメラに絞り優先設定などがあれば、手動で絞り値を変更することでボケを調整できるわけです。ミラーレスや一眼レフにはモードダイヤルがあって、“A”に合わせます。

でも実際に調整をしようと思っても絞り値がF3.7とかF4.6とか大きいままでそれ以上小さくならないってことが起きます。どうすればF2.0とかにできるのかな?

実はレンズには、25mm 1:1.8とか、14-42mm 1:3.5-5.6とか書かれていて、この1:xxxというのが設定できる絞り値の最小値なんです。 だからF3.5のレンズだと、それよりも絞り値を小さくすることはできないのです。

もっとボケを強くしたプロっぽい写真を撮りたい時には、F1.8とかF1.2といったレンズを使う必要があります。 また写真が撮れる範囲(画角)が狭くなる(遠くが写せる)望遠レンズの場合には焦点距離が変わるので、その焦点距離と絞り値の関係でボケの範囲が変わるみたいなんですけど、まだよくわかりません(^_^;;